スペシャル

メインキャストアフレコ取材


ご自身の演じているキャラクターのご紹介をお願いします。

結城夏野 役:内山昂輝さん
夏野は舞台となる外場村に最近引っ越してきた高校生で、外場村のことが好きではなく大学進学を機に都会に早く出たいと思っています。

尾崎敏夫 役:大川透さん
村で唯一の病院・尾崎医院のただ一人の医者です。外場村で病気が流行っているようなのですが、それが疫病かもしれないと思い、何とか治していかなければならないと、一生懸命に頑張っているお医者さんです。大変なことになります(一同笑)

室井静信 役:興津和幸さん
静信は外場村のお寺の若住職です。父親が住職なんですけども、身体の調子が悪いということで、実際にお寺の仕事を取り仕切っているのは静信で、若御院と呼ばれています。
病院の敏夫さんとは幼馴染ということで、二人でこの村がどうなるんだろうと相談しています。お寺の仕事以外にも小説家という副業を持っておりまして、物書き特有の考え込む性格もありつつ、この村の事件の事を一人悶々と考えている坊主です。

清水恵 役:戸松遥さん
恵は夏野に恋心を抱いている女の子です。恵ちゃん自身も都会に出たいという願望が凄く強く、村の他の人たちよりもおしゃれとかファッションとか、都会的なことに物凄く興味を持っていて、心の中でダサい友達を凄く馬鹿にしているところもあるミーハーで派手な女の子です。

桐敷沙子 役:悠木碧さん
外場村の兼正というところに建っている洋館に引っ越してきた家族の娘です。静信さんの小説のファンで、静信さんが大好きな女の子です。

辰巳 役:高木渉さん
言えない部分が多い謎の役なのですが、桐敷さんの家の使用人です。これからちょいちょい問題を引き起こしていくかとは思いますが、今のところは使用人ということで。

武藤徹 役:岡本信彦さん
徹ちゃんは夏野君の2コ上のお兄さんで、良き友人みたいな関係を築いているとても気さくで人当たりの良い男の子です。正雄っていう凄い奴がいるんですけど(一同笑)、ざっくり言うと個性的な性格の男の子でして、夏野も個性的なんですが、そんな個性的な人からも好かれる人当たりの良さが徹ちゃんの良い所なのではないかと思います。

すでにアフレコが進んでいますが、収録をされての感想をお聞かせください。

内山さん
話は殺伐としているのですが、現場はとても和やかで、リラックスして怖い作品を作らせて頂いているので良かったなと思っています。役に関しては話が進むに連れて演じやすくなってきて、やりがいも大きくなってきました。

大川さん
外場村という村の中だけで話が進行していくのですが、登場人物がとても多く、スタジオがいっぱいになるくらいの人数で収録しております。絵のスタッフも頑張って下さっていて、毎回100%絵が出来た状態でアフレコをしています。さらに監督のアミノさんの決断の早さ・指示の的確さもあって、こんなに早く終わっていいのだろうか?というくらいスムーズに進んでます。
スタジオに来て敏夫としてここに座っていることが、8話まで来てやっと当たり前になってきたかな、という感じです。最終話までには100%敏夫になっていたいと思います。

興津さん
静信さんは副住職ということで、お寺にいるせいなのか性格上のものなのか、いつも孤立しているようなキャラクターです。自分の腹の中のことを友達の敏夫さんにお話するんですけど、全部は話しきれず何かを抱えてしまう静信さんなので、他のキャラクターは仲間がいて皆楽しそうだなと思います(笑)。お寺で一人ぼっち。でも、沙子さんとはね、夜二人っきりで(笑)

大川さん
凄く意味ありげ(一同笑)

興津さん
沙子と一緒に喋っているんですけど、今後仲間ができたら良いなと思います。スタジオは楽しいのでいつも来るのが楽しみです。

戸松さん
恵はとても自我が強く感情が激しい女の子なので、そういった感情の波を演じるのが楽しいです。
屍鬼は初めてのホラー作品で、毎回絵が100%できているので「こういう演出怖いな」と思いつつ、これに音が付いて放送されるのが楽しみだなと思いながら演じています。恵ちゃんは夏野君に恋心を抱いていてストーキング的なことをするのですが、私はうっちー(内山さん)にはしないです(一同笑)。仲良くなろうとは頑張ってます(笑)。逃げないでください。

内山さん
逃げてないです(笑)

悠木さん
沙子ちゃんはちょくちょく出てくるキャラクターなんですが、アフレコを始めてからまだ静信さんとしか喋っていません。「仲間がいなくて寂しい」なんて言わないでください(笑)。子どもだけど、自分より精神年齢が高そうな役を演じるのは凄く難しくて深いなと思いました。
私もホラー作品が初めてなんですけど、現場は皆さん優しくて幸せです。

高木さん
まだ3、4回くらいしか登場していません。まずは外場村に引っ越してきたところから入ってきて、表向きな性格と桐敷家の謎の部分との二つの性格を持っているのですが、ようやく裏の部分が出てきたので、段々面白くなってきたかなという感じです。

岡本さん
僕も徹として出演したのは3回ぐらいなのですが、徹ちゃんは原作ではとても可愛らしいお兄ちゃんなので、セリフ、ひとつひとつに気持ちを込めて収録に臨んでいます。終わったときにはいつもやり切った感があって、本当に良い作品に関われたなと思っています。

「屍鬼」の魅力・見所をお聞かせください。

内山さん
登場人物が多いこともさることながら、視点が夏野視点だったり敏夫視点だったり静信視点だったりと視点が動くので、見る人がどの視点に重ね合わせるかによって見方が変わってくる作品ではないかなと思います。舞台が外場村という日本の田舎で、僕はそういった所へ行ったことがないので分からないのですが、土葬だったり昔からの因習が残っていたりする独特な雰囲気の中、キャラクターの目が大きかったりして、そのアンバランスさ、ミスマッチさが不思議な雰囲気を醸し出しているので、それが魅力かなと思っています。

大川さん
基本的にこの作品は誰か一人が主人公で物語を引っぱっていくのではなく、群像劇だと思っています。その上で、たくさんの登場人物ひとりひとりのキャラクターが物凄く立っていて、魅力的な人ばかりなんですよね。今後タイトルにもある『屍鬼』とは何ぞや?というところも追々分かってくるとは思いますけれど、それをめぐって色々な立場にある人々が色々なことを考えて、色々行動して、人間関係入り乱れて話が進んでいきます。外場村という典型的な日本のコミュニティの中で起こるドラマなので、非常に日本人的だし、最後は「人間の本質って?」みたいな所に踏み込んでいきますので、楽しみにしてほしいですね。

興津さん
他の作品だと主人公やその周りのキャラクター達だけが注目されがちなんですけど、この作品は、一人一人にちゃんとドラマがあるんだということを再認識していただける作品になっているかと思います。あとは藤崎先生のキャラクターデザイン能力が凄いなと思いまして、皆さん素敵な髪型をされてますね(笑)。あれがアニメになったらどうなるんだろうと、皆さん楽しみにしてください。

戸松さん
原作の漫画を読んでいるのですが、皆が主役で登場するキャラクターや家族構成がしっかりと出来上がっている作品なので、登場するキャラクターに物凄く感情移入してしまうし、この人達だけは頑張って欲しいなと思ったり、この人は大丈夫だろうと思っていたら平気で死んでしまったりするんですよね。良い意味で裏切られるというか、その衝撃は結構大きくて、凄く斬新だなと思いました。こんなにもバタバタと死んでしまっていいのか?とも思いますが、またそれが屍鬼の魅力で面白い部分でもあるとも思います。原作を見ていなくてアニメで初めて見るという方はぜひ度肝を抜かれて欲しいなと。「そこ、そうなっちゃうか!」みたいなところがたくさんあるので楽しみにしていてください。

悠木さん
屍鬼を初めて読んだときに思ったのが、村の構造や、一つ一つの家庭環境がしっかりと作られてその中で人が生活をしていて、屍鬼という存在自体もフィクションなはずなのに、もしかしたら居るかもしれないなというリアリティーを感じました。敏夫先生が村人の死について調べていくのを見ているうちに、本当にありそうな気がしてきます。そういった世界観の中で、起こって欲しくないけれども起こるかもしれないリアルさみたいなものを追求していけたらと思っています。本当にあるかもしれないと思ってみると凄く怖い作品なので、ドキドキして見ていただけたらと思います。

高木さん
アニメや漫画原作の実写版が数多く作られている中、屍鬼も実写でやっても絶対に面白い作品だと思うんですよね。ヒューマンドラマだし、スタジオで台本を持って一緒にアフレコをしていて台詞劇だという実感もしています。アニメならではの表現・演出もあって面白いですし、そういう部分も皆さんに楽しんでいただければ嬉しいです。

岡本さん
本当に皆様の言われたとおりでございまして(一同笑)、個人的には見えない敵の謎がこれほど心に恐怖を与えるとは思わなかったというのが正直な感想です。最初に作品を読んだときに謎を追求してそれが分かるまでは心に響く怖さがありまして、そういった怖さが好きな人にはきっと堪らないんじゃないかと(笑)。ただ見るもいいのですが、正直に受け止めて見るという見方もきっと楽しいと思いますし、色々な人の行動の理由を考えながら見るのも面白いと思います。

番組を楽しみにしているファンの皆様へメッセージをお願いします。

岡本さん
原作小説から入られた方、漫画から入られた方、そしてアニメから入る方色々いらっしゃるとは思うのですが、きっとどの方が見ても面白いと思いますし、逆に言えば初見の方にはきっと良い感じで恐怖が味わえると思うので、ぜひ見る前にトイレに行ってから見ていただければと思います(一同笑)

高木さん
全部のアフレコに参加している訳ではないので、出番がないときの話も見たいですし、アニメならではの屍鬼という作品に仕上がっていると思いますので、僕も放送を楽しみにしている内の一人です。原作を読まれている方は話の内容は分かっていてもアニメを楽しめると思うので、ひとつ見る前にトイレに行って見ていただきたいなと思います(笑)

悠木さん
ホラー作品って最初を見てしまうと最後まで見ないと怖いんですよね。屍鬼も1話見たら面白いのではまります。でも見逃してしまったら怖いと思います。なのでトイレに行って、さらにトイレにもしかしたら何かいるかもしれないので気をつけてください(笑)。大いに怖がっていただければと思います。

戸松さん
自分自身ホラー作品が大好きなので、今から1話が凄く楽しみで、すでにノイタミナ枠を録画しています(笑)。前番組から見て、いつ屍鬼が始まってもいいぞというくらい準備ばっちりです。

高木さん
時間移っちゃったりしてね(一同笑)

興津さん
もうトイレに行くのは当たり前ということで(一同笑) ホラー・怪談には色々怖がらせる手法があって、小説は文字による想像力で、漫画も漫画ならではの怖がらせる演出があって、もちろんアニメならではの怖がらせ方もあるのですが、声だけでは怖さって完璧じゃない部分もあります。試写ですべての音が付いた第1話を見たときの恐怖といったらなかったです。

大川さん
7月という非常に良い季節の深夜にいわゆるホラーと言う触れ込みで始まります。そしてノイタミナ初の2クールの作品ということで、じっくりと取り組ませていただいております。あまりに皆がホラーとか怖いとか言うので、もしかしたら誤解されるかもしれないのですが、ドラマ自体は脅そうとか怖がらせようとする演出は、そんなにはしていないんです。なのにゾゾッと一瞬よぎる怖さみたいなものが、作品の空気みたいな感じでいつもあるんです。なんだろうなこれは?と見ているうちに「うわぁ~っ!」っていう瞬間がある時訪れます。そうなってから話が加速していくので、その頃には完全に物語の中にのめりこんで抜け出せなくなっていることと思います。ちゃんとトレイに行ってからテレビの前に毎週座るようにしてください(一同笑)。

岡本さん
恐縮です(汗)

内山さん
7月・・・、暑いですからぴったりじゃないですかね。リアルタイムで夜中に一人で見ていただいて、その後にシャワーなんか浴びると良いんじゃないかなと。僕も一人で見たいと思います。二人で見ちゃ駄目ですよってことで(一同笑)。トイレはどうでもいいんですけど(一同笑)、ぜひ一人でじっくりご覧になってください。

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